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吉岡茉祐という役者を考える

どうも、ごえもんです。

今回はタイトルにある通り、声優ではなく舞台女優としての吉岡茉祐さんは自分にとってどう見えたか、どう感じたかといったようなことを書いていきたいと思います。

まず、この記事を書こうと思った経緯について。先日、吉岡さんの出演されている舞台『舞台版「魔法少女(?)」マジカルジャシリカ♡アニメ版なんてありません♡』の再演を観に行ったことがきっかけです。そこで吉岡さんが演じられていた役はこの舞台の主人公にあたる魔法少女ジャシリカの妹であり敵役ともなる魔法少女クロムセレン役です。まあ敵というと若干説明不足ではありますが大体そんな感じです。この二役は敵同士となることもそうですが、そのキャラクターは正反対となっています。かたや自由奔放に生きる姉、かたやそんな姉の尻拭いをさせられたり、真面目に生きている妹。

そんな対照的な役を演じたのは石原美沙紀さん(ジャシリカ役)と先程から述べているように吉岡茉祐さん(クロムセレン役)です。あくまで個人の見解ですが、この2人の演技もまた対照的であり、そこが今回の記事を書くに至った一番の理由です。

この舞台を観終わった後に僕は色々と感想を例のごとくツイッターに書き込みまくっていました。そんな中で、こんなツイートをしていました。

ごえもん on Twitter: "ジャシリカ役の方、石原さん、かな? 冒頭の長ゼリの読み方とか、この人役者なんだろうなあと思った。勢いとかパワーとかがすごかったです。一方でまゆしぃの長ゼリはすごく聴き取りやすくて、やっぱり声優なんだなと思いました。その2人の対比がキャラクター的にも合ってたし面白かった #ジャシステ"

で、このツイート、もう少し深掘りしてみても良いなあと思いました。

まず、石原さんについて考えてみましょう。なぜ僕はこの人を「役者だなあ」と思ったのでしょうか。その理由は「長ゼリフを噛んでたり、少し聞き辛いセリフも聞かせることよりも勢いを重視していたから」などが挙げられます。

こういう演技って舞台ならではだなあと僕は考えています。なぜお芝居をするのかと聞かれると、当然「伝えたいことがあるからだ」と言えると思うのですが、だからと言って別に全部のセリフを暗記して一語一句間違わずに言うことが正解ではないんですよね。一番伝えたいことが伝われば良い。舞台の本質はそれであり、この石原さんはそこを重視しているんだなあと思いました。石原さんの長ゼリフを聞いた感想は「勢いがすごい」でした。


まあここまで全部僕の持論なので反論はいくらでもあると思うんですけどとりあえず頷いておいてください。


次に、吉岡さんの演技について考えてみます。石原さんほどではなかったものの、吉岡さんにも長ゼリフが用意されていました。その長ゼリフを聴いた印象としては「聴きやすい。すっと入ってくる」というものでした。まあその感想は先ほどのツイートでも述べられているところなのですが。

で、吉岡茉祐さんの演技って結局どうなんだーってところなんですが、超繊細だなと思いました。想像にしかならないですけど、誰よりも台本を読み込んで、一字一句間違えないように丁寧に丁寧に言葉を紡いで、全てを伝えていく。そういう思想の元で演技をしていると思うんです。その演技はやはり、声優然としている。

ここからさらに思考を発展させてみるんですけど、そんな思想から彼女の人間性も見えてくるのではと思います。もちろん、声優であるからそういう演技をするんだ、と言い切ることもできますが、だとしても彼女はとても丁寧で繊細、そしてひたむきであるのではないかと思います。

こう書くと、対照的だと言った石原さんがそうじゃないという論調に聞こえる気がしますがそういうことは言ってませんので悪しからず。

声優さんって、演技をする人の中でも一番言葉で伝えることを大切にしてると思うんですよね。吉岡さんは中でも人一倍その考え方が強い。だから他にも舞台には声優さんが出演されてましたが、吉岡さんのセリフがどの役者さんのセリフよりも聞き取りやすかった。声質とかもあるのでしょうが、やはりそうしたパーソナルな部分も関わってきていると思います。

結論、これを書いて何を言いたかったのか。やっぱり吉岡茉祐さんには声優として頑張って欲しいということです。僕は割と頻繁に「吉岡茉祐さんには舞台女優としてやっていってほしいわー」などとぼやいていました。実際彼女の舞台での立ち振る舞いとか、感心できるところがあるよなぁと思っていました(WUG舞台を円盤で見ての感想)

しかし、初めて生で彼女の舞台女優としての演技を見て、あの台詞回し、もったいないと感じました。これは舞台でやるよりも声優としてやった方が絶対良い、と思いました。

という感じでまあ、そろそろ飽きてきたので締めますが、とにかく、吉岡茉祐さんにはこれからも声優の活動をメインにしつつ、舞台女優としての仕事も演技の幅は広がるだろうし、ちょこちょこやるぐらいでやっていって欲しいなぁと僕が思ったよという話でした。



終わりだよ〜