いろいろ語らせてください!

知識と語彙のないオタクが頑張って音楽を紹介したりします

想い出のパレード 感想とレポートと少しのポエム

今回ちょっと見出しをつけてみました。タイトルはあまり考えずにつけたので結局読みやすいかというあまり変わらないのですが…

 

はじめに

ライブ終わってすぐは、あのライブを言葉で語ることなんて。そう思いましたが、数日経って、やっぱり自分が見聞きしたこと、感じたことを拙くてもいいから言葉に残さなくてはと思い、この記事を書くことを決意しました。想い出が零れ落ちてしまう前に。

 

 

 

ということで、前回書いた記事でもうWUGの記事は書かないとか言ったんですが、エクストラステージに突入です。今回はありのままの事実とか、思ったこととかをいつもより重視しました。変に意味を考えたりするよりも、ただ「こうであった」という事実を残したい。そう思ったので。それでは、お時間ある方はどうぞ。文字数は1万前後です(時間の参考にしてください)

 

 

 

 

 

パレード前

今回のライブについてはまず、やはりその特異性について語るべきでしょう。まあ当たり前といえば当たり前なのですが、まずもって参加している人の数が今までのツアーに比べて格段に多い。物販に僕が並び始めたのは7時でしたがその時点で今までのツアーでは見たことのない長蛇の列が。まさに「パレード」というか。お祭り感ですよね。

自分はとりあえずお目当てのものは無事買えたのですが、あわよくばライブブロマイドも欲しかった…という気持ちはあったのですが事態を見かねた運営が事後物販をしてくれるとのことで、感謝ですね。最後の戦いだ…。

 

さて、物販を終えた僕はというと、本人確認へ向かいました。一旦会場内へ入って本人確認をするのですが、そこでチラッと見えた多くのフラスタ。それを見ただけでわりと涙腺にきたというか、にっこり笑顔になったというか、とにかく感情を動かされました。愛だなあと。自身の企画したフラスタは一体どこにあるのかなぁ、そもそもちゃんと届いたかなあとワクワク、ソワソワした気持ちにもなりました。

 

いざ、リハーサル

さて、もうすっかり慣れてしまった(こんなものに慣れてはいけない気はしないでもない)15KガチャのB賞(複製脚本ですね)を受け取り、程よい時間だったのでリハーサルへ向かいました。ところでこのあたりでずっと使っていたリュックが壊れました。今思えばこいつとはずっと一緒にツアーを回っていたわけですが、彼もまたファイナルライブの節目という日に、その役目を終えたというわけです。あと半日でいいから待って欲しかった…。

 

開場がなされると、ぞろぞろと原色の服を身に纏った集団が会場内を歩いていきます。これに関しては見慣れた光景です。リハーサルに参加するのはわぐらぶ会員のみですからね。

 

さて、そうこう考えているうちに入場(とはいえこの時は1人じゃなかったのでずっとそんなことばかり考えていたわけではないのですが)。ホールに入った瞬間、一気に実感が湧きました。あ、ここで解散ライブやるんだなと。途端に襲いかかってくる緊張感。そんな心持ちのままずんずんと進んでいき、無事着席。

 

実はかなりの前の方の席でして、リハーサル中はメンバーの表情をしっかりと見ることができました。メンバーは少し緊張していたような気もしましたが、それでもいつも通りの顔で僕たちの前に姿を現してくれました。実際のところはわかりませんが、受け手側がそう感じたならもう彼女たちの勝利だと思います。勝利とは。

 

さて、リハーサル開始。色々と言いたいことがあるのですが、2点。

 

1つ目。しっかり水色を振っていたら青山吉能さんが極上スマイルのときにすごい変な顔で目を合わせてくれました。というかあの人、相変わらず変顔ばかりしてた気がします。僕らのフロンティアの時とか…これもいつも通り…アイドルなのに…。

 

2つ目。こちらの方が本当にこう、その日のいろいろに関わってきたなあと思うのですが、コールが全然響かない。おそらく多くの人がお昼ご飯を食べる前でしたから声が普段より出なかったというのはあるのかもしれませんが、それにしても響かない。焦った、びっくりした人も多かったのではと思います。

実際リハーサルが終わったあと「ほんとに俺らが頑張らないといけない」というような会話をワグナーと交わしたような記憶があります。

田中美海さんの「みんなが引っ張っていってね!」という言葉を改めて強く噛みしめました。

あとそうそう、ここで「リトルチャレンジャー」と「止まらない未来」が披露されたんですよね。選曲、わかってるよなぁと感心してしまいました。

 

近づく始まりの時

さてさて、そんなこんなでリハーサルも終わりしばしば暇ができました。実際のところ、これと言ってやることはなく、でもここから離れるのはなぁという感じだったので、ご飯を食べに行った後はわりとぼーっとしていたように思います。

もちろん、その間に人と話したりはしたのですが、ほんとにそのぐらいしかしていません。寄せ書きを書きに行ってもないし、円陣にも参加しませんでした。

 

ナナシスの武道館ライブに参加したときを思い出しました。あの時もこれといって何かするわけでもなく、7月のじりじりと焼けるような暑さを木陰で凌ぎつつ時間が過ぎるのを待った記憶があります。

たぶん、自分の中で本当に重要だと思えるイベントがある時はそうなってしまうのだなと思います。過ぎ去る時間にただ想いを馳せる。あれはあれで、尊い時間だなあと個人的には思っています。ただただその時を待つ。

 

そんな時間を過ごしている間に今回の「連番者」がやってきました。今回の連番者は、「同大学の先輩」「他大学の後輩」「高校時代の同級生」とバラエティに富んだメンバーでした。うち2人はライブ初参戦。もう1人も徳島公演のみの参戦でした。そんなメンバーを引き連れて、WUGの最後を見届けに行く。そんな状況に、自身が物語の一部になれたような感じがして、とても気分が高まりました。

これもまさにお祭り感というか、祭りの前のなんとやらというやつです(そんな言葉は存在しない)。舞い上がっていました。

 

そんなメンバーを引き連れて入場口に並びます。

 

ここでもやはり人が多い。Wake Up, Girls!のライブにこれだけ多くの人が来ている。そんな事実はさらに興奮を高めました。ツアーでこんなに人混みが嫌だなあなどと感じたことはありませんでした(そもそも人混みなどできなかった)

 

会場に入って、着席してから上着を脱ぎ捨て、臨戦態勢に入ります。シャツとタオルを装備。ブレードは…一本しか持っていないブレードを貸してしまったため、草ブレード…を一応点灯確認だけはしておきました(結局1つも使わなかった)

 

よーし準備万端というところで、大切な使命を果たすために席を立ちます。

 

 

想いよ届け、SSAに満開の花

そう、フラスタです。自身の主催したリーダーズ(かやよぴ)フラスタを確認しに行かなくて! どこだ! どこだ! とフラスタの所在を求めて会場を歩くのですが、歩けど歩けど見つからない。花、花、花……どこまでも続く終わりのない花道。結局体感で5分以上は歩いてやっと見つけました。

 

あった!!!!!!!

 

すげーーーーーー!!!!!!

 

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しばらく嬉しくてずっとフラスタの前に立ち尽くしていました。果たしてこれが2人の目に届いたのかどうかはわかりませんが、きっと喜んでくれたに違いないと思います。根拠は1つもないのですが、そう思うことにしておきます。こんな素敵なイラストと多くの方に参加していただいたんだもの。感謝です。

想い出のパレードはここから

しばらく感動に浸ったのち、会場内へ人混みをかき分けて戻ると、そこで流れていたのは歴代のWUGのCDのCM。会場中から歓声が上がっていたり、コールをする人がいたり、ペンライトを振る人がいたりと開演前から会場のボルテージが上がっていくのがわかりました(僕はめっちゃコールして連番者のスマイルを勝ち取りました)(半分引かれてるんだよなぁ多分)

ここで歴代のCMを流したのも、「想い出」だからなんだよなぁと思いました。

 

始まるパレード

そして開演前ラスト、流れるはハートライン。ここで流すのか…!!

 

始まるパレード

 

この曲はおそらくWUG曲の中で、聴いている人が特に少ない曲だと思います。配信がアニュータ限定なので。それでもツアーを通して、育て上げられていった大切な曲です。そして何より、パレードの開演を告げるのにこれ以上ないまでにふさわしい。こうして、パレードは最高の形で幕を開けました。

 

生みの親と育ての親

そして影ナレで聞こえてきたのは丹下社長と松田さんの声。さらには後から早坂さんも登場。会場をますます沸かせます。ツアーパート3では、メンバーのうちの何人かと大田さんが話すのが常となっていました。もちろんSSAでもメンバーの登場はありましたが、大田さんのお話はありませんでした。きっと彼も会場のどこかで僕たちと一緒にライブを楽しんでいたのだと思います。

 

その制服は、決意の証

影ナレが終わると、メンバーそれぞれが制服を着て地元から旅立っていくという様子を表した映像が流れます。SSAに集結する7人。

 

あれ、徳島で撮影してるところ見たやつだーーーーー!!!と連番者の1人と顔を見合わせたのもいい思い出です。

 

一曲目

タチアガレ!でした。ツアーのセトリのせいで「開幕タチアガレ!は王道過ぎてないだろう」とか捻くれた考え方がすっかり根付いてしまっていたのですが、そんなことはありませんでした。最高にテンションが上がりました。やっぱりこの一曲しかねえ!と思いました。しかし、正直な話をするとこの時はまだ、この程度か?と思ってしまった自分が確かにいたように思います。

 

2曲目にアガペーは全然予想していなかったので、リアルに膝から崩れ落ちるアレを熊本ぶりに体験しました。割と迷わずに推しの名前を叫んだあたり、自分が思ってる以上に推しに真剣なんだなあ僕、とか思ってました。

 

(7GW)お前が一番!!!!!お腹の底から全員に叫びました。やっぱり箱推しじゃないか…。まゆしぃコールもワグナーと思われる人々はやっていたし定着してよかったなぁ

 

ゆき模様恋のもよう、初めて生で、しかも制服衣装で聴けたのがあまりにも嬉しかったです。それにしてもベースがイキってましたね……。

 

言の葉 青葉SSAで聴いたそれもまた素晴らしく、泣いた。6/8だかに岩手行きたいんだよな(就活生の顔)

 

アニメ映像で泣く後輩を横目で見て泣く僕。アニメ見てないのに思い出ボムに弱過ぎて何かを感じて泣いてくれる後輩が好き。

 

新しいステージ、次のステップ

わっんなびりお〜〜〜〜〜ん!!やっぱり楽しい。May'nさん、私信すぎて絶対泣いてるだろうな、と頭の悪いことを考えた(まさか一般客に紛れているとは思わねえわ)

 

(素顔でKISSME0)ウ"ッッッッ!!!!裏打ちうるさくてごめんねとは思ったけど仕方ないよね、最後だもの。やはりこの曲は好きが溢れすぎていて好き。真っ赤に染まる会場も好きでした。黒衣装のかっこよさも相まって良かったですね。

 

(ででです)かーらーのこっち向いて向いちゃって〜!流れが俺得過ぎたのですごく叫んだし跳ねてた。はいせーのフェイントが聞こえてきて楽しくなりました。(初見の友人が騙されたらかわいそうなので僕は言ってません)

 

キャラソンをありがとう

そして流れ始める「ハジマル」。うわああああああああ!!???!?!?となりました。そしてそこで察するキャラソンパート1メドレー。愛知でパート1のみ聴き逃していた僕には嬉しすぎるサプライズでした。嬉し過ぎて叫びすぎて疲れ過ぎてこの辺本当に記憶がない。ただただ最高に騒いだことだけを覚えています。サイリウムが綺麗でしたね。そういえばななみ推しがななみんにハートマークを貰ってたところは記憶に残っています。僕も紫を振っておくべきだったか。

 

ノンダイサビ全員歌唱からのワグズーズーで完全に体力が尽き果てた気がします。ここで一旦限界を超えたあたりで突然「あの番組」が始まります。

 

WUGちゃんねる!ぺらじ!

えぇ……。ざわつく会場、笑い声と拍手が巻き起こる。自由、1万と3千人の観客を前にSSAでニコ生の番組を流すの面白過ぎでしょう。WUGらしさ、まさにWUGらしさ満載のライブだなと改めて実感。本当になんというか、いつも通りだなと。

 

WUGちゃんみんながプリンセス

そして全員verのヒガプリ。いや、日替わりプリンセスなのに全員じゃダメだろwと思ってたんですがWUGちゃんがプリンセスだぞ!と言われてしまうと「そっかあ」と納得させられてしまいました。我ながら主張が弱すぎる気がせんでもない。

 

というかこのときの、5周年衣装というんでしょうか、個人的にめちゃくちゃ好きな衣装だったのでこちらも見ることができて嬉しかったです。

 

辿ってきた軌跡

そしてスキノスキルに僕らのフロンティア。スキノスキルの華麗なダンス、本当に好きなんですよねぇ。WUGの振付の良さが存分盛り込まれている。僕らのフロンティア田中美海さんの歌唱により黄色く染まっていく会場、これもツアーを通して完成していったものですよね。などなど、見所満載。

 

ボルテージは最高潮

つぎ、7sensesでは2番サビ前の「WUGちゃん!」コール、これあんまり定着しなかったんやーと思いつつ1人全力で叫びました。定着しようがしまいが伝えたい気持ちが変わることはないのだ。

 

そしてトロッコに乗ったまま極上スマイルを披露。この曲にはやはり不思議な力があるのか、なんとなく会場全体が楽しい雰囲気に包まれる気がします。そして一番で歌詞を間違える高木美佑さん。まあ海は広いからね、仕方ないよね。地球の面積の7割とかを占めてるんでしたっけ。忘れたけどまあ、このハプニングのお陰でより楽しい気持ちになることができたのは紛れも無い事実です。

 

落差、泣かせる

関係者各位からのメッセージ。ランガちゃんのものはさすがにうるっときましたね。きた。

 

そして雫の冠。やはりこの曲って難しいなあと思っています。理解するのが。深い。まあ僕は普通に泣いてしまう曲の1つになってしまいましたが。歌詞がな〜、くる。

 

いよいよクライマックス

そして満を持してというか、少女交響曲。この辺りからいよいよクライマックスという感じで、喉とかその辺りが限界のその先へとっくに向かっていたわけなんですが、まあ声が出た。自身がこの曲が初めて聴いたWUGの楽曲であったことも作用して相当な声を出していた記憶がぼんやりあります。Cメロの青山吉能さんの「人と人とが〜」というところ、よくいう絶唱でしたねあれは。あれがそれだなと思いました(どれですか)

 

そしてこの流れでやはりやってくるBeyond the Bottomなんですが、会場中を埋め尽くす白い光はまさに原作再現そのものであって、その光景の中歌う彼女たちを見た僕は本当に咽び泣いたというか、過呼吸気味になってしまった。それほどにあの場の雰囲気というか、ものすごかった。すごいとかで表すのも申し訳なくなってしまうような。これに関しては本当語ってはならないぐらいの凄さがありますよ。神ですよ神。彼女たちはあの瞬間だけ神になっていると思いますね。そして再現される「WUG最高!」ただあのセリフで彼女たちは良かった人間なんだなと思わされたりもするというか、はい。すごいですよね。

 

MONACA組曲。WUGの物語

そして本編のラストを飾るべく披露されるのは新曲4曲。彼女たちの物語です。ここで会場がほとんど緑に染まっているのもまた綺麗だなあと思ったりもしていたのですが、やはりこう、彼女たちは確かにアイドルで、それ以上に人間なのだなあとこの4曲で感じました。

語るべきことがあまりにも多い気がするのですが、特に印象に残った点がいくつかあります。

言葉の結晶の最後の青山吉能さんの思わず漏れたような吐息。凄みというか、感情を消し去って歌唱されたこの曲ですが、あれは最後に思わず溢れ出そうになった感情なのかなあとか。

土曜日のフライトで見せた田中美海さんの感情的な歌い方。彼女は最後の最後で自身の中にある壁を乗り越え、感情を吐露し、歌に乗せることを覚えたのだなと思うと素敵ですね。田中美海がまた一歩成長した瞬間を見た気がします。

さようならのパレードで起こるWUGコール。そして最後の「Wake Up!」。お互いにエールを贈りあっているんだなぁと勝手に考えていました。

 

アンコール。鳴り止まぬ。

そして巻き起こるアンコールことWUGコール。あれだけの人数で起こる「Wake Up, Girls!」というコールはやはり壮観でした。はっきり言って泣いた。それでも僕も名前を叫びます。だってまだあの曲とかあの曲とか聴いてないしな。

 

パート1再来?

成長したい成長したい。そんな前向きなフレーズから始まった曲に「レッスンレッスン!」と即座に対応するワグナー。まさかここでSHIFTが披露されることになるとは思っておらず、意表を突かれました。いやーしかし、盛り上がる。湿っぽい顔なんてさせないからな!という彼女たちの意思が伝わってくるような気がしました。曲中、彼女たちが鍵を探すことはありませんでした。おそらくもうそんな段階ではないのです。そしてそれをワグナーに教えてくれたのだと思います。私たちはもう扉をあけて進む準備はできてるよ。ただそれは同時に、じゃあ君達はどうだい?という問いかけだったようにも思えます。

 

レッスンを終えたメンバーは次に地下鉄に乗り込みます。この曲もすっかりツアーで定番の盛り上がり曲となった曲です。前日に東京に来て電車に乗り込むことに失敗した経験があった僕は「乗り込めないよ〜」の部分で1人「オレモー!」と叫んだのですがみんなほんとに、うまく乗り込めてるんですか? お腹空いている人はあんなに多いのに…

 

TUNAGAった。

そしてアンコールのラストはTUNAGO。この曲をSSAで歌うのもまた別の意味があるのだなあと思って。色々と繋いできたものがあって、そのゴールとしてSSAがあるわけで。SSAにはいろんな繋がりがあって、こうして人がたくさん集まっていたりして。あれだけ盛り上げておいてしっかりとこうした曲を聴かせることができるのもまた彼女たちの魅力があってこそなのだろうと思います。

 

星になる

TUNAGOが終わりメンバーたちはまたも退場していきます。そしてまた即座に巻き起こるアンコール。そうだ、まだあの曲をやってない! まだやってない! そんな気持ちで必死に彼女たちの名前を呼び続けます。

 

そして出てきた彼女たちが身に纏うはPolaris衣装。

 

手紙

メンバーの手には手紙。ワグナーへの手紙。そんなものがあるという時点でかなりやばかったのですが、メンバーそれぞれの手紙に込められた想い。一人一人の想いが胸に響きました。

高木美佑さんの尽きることのないありがとう。涙ぐみながらも笑顔で手紙を読みきる彼女はもう泣き虫ではありませんでした。

山下七海さんの涙と笑顔が混じったがんぱっぺ!という言葉に込められた決意。彼女はこれからどんどんと活躍をしていくでしょう。それでもきっといつまでも彼女の中のWUGは消えない。

田中美海さんの片山美波ちゃんへの溢れる想い。本当に優しくていい子なんだな、改めて思わされました。

吉岡茉祐さんのもう私がこの7人の真ん中に立つことはない、という重たい言葉。不安もあるのでしょう。でもこの7人の真ん中に立っていた彼女ならきっと大丈夫。

永野愛理さんの何年後でもいい、WUGを知ってほしいという切なる願い。震えながらもそうした言葉を紡いでいく彼女はあまりにも儚くて、それでも力強かった。

奥野香耶さんの独特で、それでも伝わるメンバーへの愛。自分をさらけ出すことを覚えた彼女もまた、新しい扉を開いていくことができるでしょう。

青山吉能さんの真っ直ぐで、混じり気のない気持ち。最後まで自身の「弱さ」を見せた彼女。その「強さ」でこれからもどんどん成長していけるでしょう。

 

7人が7人とも、あまりにも真摯で素敵でした。

 

完成する星を紡ぐ物語

そんな手紙を経て披露されるPolaris。2階から見る白色が全て赤色に変わっていった景色はあまりにも綺麗でした。

 

「満点の星空をありがとう」

 

かつて「満点の星空になる日まで」と願った7人でしたが、その夢は叶ったのだなと思いました。そう考えると、Polarisという曲は最後の最後に本当の意味で完成したのかもしれません。まさに集大成と言えるでしょう。

 

そしてPolarisも歌い終え、退場していくメンバー。しかしまだ、パレードは終わりませんでした。

 

パレードは終わらない、まだ終われない

 

Wake Up, Girls! Wake Up, Girls!

 

彼女たちを呼ぶ声は収まりません。それどころかより一層膨れ上がっていくようでした。

 

アンコールが鳴り止まない。

ユニット名を叫ぶアンコールは、
いつもライブで鳴り止まなかった。

公式の特設サイトより一部引用

 

この文言を思い出していた。本当に鳴り止まない。でもトリプルアンコールなんて聞いたことなかったし正直少し怖い気持ちはあった。出てくるのか。Polarisで終わりたかったんじゃないのか。でも最後には叫んだ。もうこの時間が終わらなければいいのに。ずっと続けばいい。そのためなら何回だって名前を呼んでやる。もう声はすっかり枯れていた。少し多めに持ってきた飲料は無くなっていた。お腹も空きに空いていて、腹から声を出すのも辛かった。頭がクラクラしてきた。それでも叫んだ。想いよ届いてくれ。

 

最後のエール

7人はもう一度出てきてくれた。嬉しかった。まだパレードは終わらない。そして披露されたのはタチアガレ!だった。今日の最初に披露された曲。会場のコールの圧は段違いだった。冒頭のタチアガレ!で感じた物足りなさを見事に払拭してくれた。

 

そうそう、これだよこれ!

 

涙はとっくに引っ込んでいた。

 

明日のことは考えるな!今を楽しめ!

 

吉岡茉祐さんの煽りに背中を押される。そうだ、今を目一杯楽しむんだ!泣いてる場合じゃない!

 

あれだけ声を出したのは初めてだった気がする。実際は声など全然出てなかったと思うけれど、そんなことはどうでもよかった。何もかもどうでもよくて、とにかく楽しかった。あのとき、概念かなにかにでもなっていたのかもしれない。一体感どころの話ではなく。

会場全体が叫んだ「タチアガレ!」の五文字。それはお互いが力強くエールを贈りあっているようだった。さようならのパレードの「Wake Up!」とはまた意味合いが違う気がした。

 

そうして今度の今度こそライブは終焉を迎えた。曲が終わると同時にまた鳴り止まない「Wake Up, Girls!」というコール。壇上でメンバーが手を繋ぐ。察してしんとなる会場。そんな雰囲気も大好きだった。

 

以上! Wake Up, Girls!でした!

 

マイクを通さない彼女たちの肉声での挨拶はそれでもたしかに、200レベルにいた僕のところにもしっかり届いた。そして彼女たちがはけていく。そんなときにもまた鳴り止まない「Wake Up, Girls!」というコール。

 

そのコールは賞賛か、感謝か、あるいは労いの気持ちもあったのかもしれない。あるいは単純に、名前を呼ぶのが好きだったから叫んでいたのかもしれない。

 

結局、閉演のアナウンスが入るまでコールが止むことはなかった。

 

アナウンスの後、僕は思わずその場にうずくまった。それは別に、辛かったからとかではない。本当に全てを絞り出してしまって、その場に立っていることすらできなくなっていた。オールスタンディングのライブですらこれほど見事に力尽きたことはなかった。

 

 

余談、祭りの後

終演後のお見送り会。思った以上に普通のお見送り会だったが、しっかりと「最高だった!」と想いを伝えることはできたように思う。青山吉能さんは「それなー!」というような反応をしてくれたり、永野愛理さんは僕の声が枯れていたせいで聞こえなかったらしくわざわざ聞き返してくれたり、高木美佑さんは満面の笑みでありがとー!と言ってくれたり、とにかく最後まで個性的で面白い7人だったなぁと思うばかり。

 

こんな言い方すると全員引退するみたいな感じがしてしまいますが当然そんなことはありません。

 

リーダーが言ったように、ここからが人生第2章のスタートなのだろうなと思います。

 

それぞれがそれぞれの道へ。未来への道はずっとずっと続いていきます。僕たちの物語は、まだまだ始まったばかりです。