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やがて君になる 11話 感想 崩壊の音がする

やがて君になる11話を視聴しました。

今回のお話、七海燈子の根幹を揺るがしてしまうような回でしたね。

 

ネタバレ全開なので観たくない方はブラウザバックでお願いします。

 

さてということで、まずは11話の振り返りから。文化祭の劇の練習のために学校で合宿を行うことになった生徒会。演劇の指導者として、先生が連れてきた市民劇団の市ヶ谷さん。彼は七海の姉と同じ生徒会に所属していた。市ヶ谷に生徒会での姉のふるまいを訪ねる七海。そこで生徒会長としての姉の姿を七海ははじめて知ることになる……。

 

ざっと書くとこのような内容になっています。今回は主人公である侑の台詞、出番は少なく七海と佐伯先輩がメインの回でした。

 

 

 恥ずかしがる沙弥香

まずは今回の見どころ

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合宿ですから当然お風呂にも入るわけですが

 

同性の裸にいちいち何とも思わないけれど、燈子に対して何とも思わない自信はない…

 

というか思うわよ!そんなの絶対!

 

悶々としてる佐伯先輩、かわいい。普段はこんな顔絶対しない彼女ですが、七海のこととなると普通の女の子の彼女が出てきます。ギャグテイストなシーンではありますが、彼女が本当に七海のことが好きだということが分かるシーンです。

 

『本当に七海のことが好き』これ、重要なんで覚えておいてください。

 

姉の本当の姿

次、今回の重要なシーン『七海が市ヶ谷から生徒会での姉の話を聞くシーン』

このシーンの前に市ヶ谷から七海に対して

 

生徒会長っていうのはもっと人を動かして、自分はのんきにしてるもんだと思ってたよ

 

という言葉がかけられています。その言葉を聞いた七海は市ヶ谷に質問をします。

 

姉は生徒会ではどんな人だったんですか?

 

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緊張した面持ちで、ためらいがちに尋ねる七海。それはそうです。だって、私の知ってるお姉ちゃんは、『人を動かして、自分はのんきにしてる』ような生徒会長であるはずがない。何かの間違いであってほしいから。もしその通りなら、今まで私がしてきたことは……。

そんな七海の気持ちはつゆ知らず、市ヶ谷は生徒会時代の思い出を懐かしそうに語り始めます。

 

あいつには散々こき使われたよ

 

そのくせ、演説なんかのおいしいところはきめる

 

だから実態を知らない奴からは、会長さんかっこいいとか言われて

 

大変だったけど、楽しかったな

 

俺もみんなも振り回されてばっかりだったのに、不思議とみんなあいつのことが好きだった

 

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姉の友人から聞かされた話は到底受け入れられるものではありませんでした。七海の中での姉は『完璧超人』です。みんなに仕事を振り分けたりなんかせず、一人ですべてをこなしてしまうすごい人です。そんな姉の代わりになろうと今まで完璧を演じてきた。それなのに、生徒会での姉は自分とはかけ離れていた。

 

そんな姉の姿は、知らなかった……

 

そう話す七海に市ヶ谷はこう続けます。

 

あれで案外、妹の前じゃ見栄張ってたのかもな

 

君の方が立派に生徒会長してるよ

 

姉妹の割には二人は、あんまり似てないな

 

笑顔でそう話す市ヶ谷。きっと彼としては七海のことを褒めるつもりでそういったのだと思います。しかし七海がそれを褒め言葉として受け取れるはずもなく。ここまでずっと積み上げてきたものが崩れ落ちていきます。この言葉は深く深く七海の胸に突き刺さります。

 

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佐伯沙弥香、踏み出す一歩

ここから夜に切り替わって生徒会のメンバーで花火をする場面に。

 

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花火を楽しむ一年生組がかわいいのですがそこは割愛しましょう。

一年生たちが楽しむ一方で二年生の二人は座って閃光花火を楽しみます。

 

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今まで七海と一定距離を保っていた沙弥香がここで初めて一歩踏み込んでいきます。これも合宿という特別な状況だからこそかもしれませんね。

 

……どうかしたの?

 

別に

 

市ヶ谷さんと何か話してたの?

 

市ヶ谷さんって……生徒会のOBだって聞いたわ

 

お姉さんの話?

 

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驚く七海。今までは一定以上は踏み込んでこなかった沙弥香が踏み込んで聞いてきた。沙弥香頑張れ、思わず応援したくなりますね。普段は鋭くて目ざとい沙弥香は少し怖い印象がありますがこの時の沙弥香はどこにでもいるような、頑張る女の子です。

 

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とはいえ、姉の話に触れてしまったことをすぐに後悔します。怖いですよね。皆さんも勢いで言ってしまったけどすぐに後悔するという経験はしたことがあるのではないでしょうか。

少しの間があって、七海は先ほどの出来事を打ち明けます。

 

市ヶ谷さんの知ってる姉と…

 

私が知ってる姉が全然違っていてどうしたらいいか分からなくなっちゃった

 

そう……

 

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沙弥香知ってたの?姉のこと


うん…7年前のこと調べてたら…

 

ごめん…

 

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いいよ


沙弥香ならいいよ

 

心配してくれてありがとう

 

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このいいよはあくまで友達としてってことなんですよね。この七海の言葉を聞いて喜ぶ沙弥香の姿はあまりにも切ない…。先ほど覚えておいてください。と書いていたのを覚えているでしょうか。『本当に七海のことが好き』とか言ってたあたりです。この好きはもちろん友人として以上に恋愛対象として好きなのです。でもそれは叶わないんですきっと。それでもこうして勇気を出して踏み込んで仲良くなれた、そのことに無邪気に喜ぶ姿はどこか切なさを感じさせます。

 

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そしてラストはそんな二人の様子を遠目で見ている侑。彼女は一体何を思っていたのでしょうか。どこか不満げな表情をしているようにも見えます。

 

あとがき

さて、今回はこのあたりが特に重要なシーンだったかなと思います。『崩壊の音がする』とタイトルにつけましたがまさに今回は崩壊の序章だったのではないかと思ったりしました。七海自身のこと、七海と沙弥香の関係、そして最後に侑が見せた表情。たぶん13話まであるのかな? わかりませんが最後にはどうなってしまうのか目が離せません。

 

ここからは本筋にはあまり関係のない話ですが、こよりん、毎回かわいすぎませんか。あと物語を書く才能がありすぎる。控えめに言ってこよりん主人公でスピンオフやってほしい。

あと、最初苦手だったんですがだんだん堂島くんも好きになってきました。今のところ一人だけ特に何もない癒し枠になりつつある……お前はそのままでいてくれ。

槙君はたまに関わってくることもあるけど普段はめっちゃかわいくて好きです。かわいくない?

 

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脚本に悩むこよりん

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ご飯を山のようによそわれる槙君となんかたのしそうな堂島君

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こよりんを先生呼びしてウザがられる堂島君

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はしゃぐ堂島君に呆れる槙君



そんな感じで、メイン以外のキャラクターにも愛着が湧いてきたところで最終回が近づいてるんだよな~と毎回クールが変わるころには嘆いてる気がします。