いろいろ語らせてください!

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WUG楽曲紹介 〜16歳のアガペーに想いを馳せてみた〜

 

どうも、僕です。前回書いたWUG楽曲紹介記事のその2を書いていたんですが、書いているうちに、もはやこの曲は単体で記事にしてもいいんじゃないかと思ってしまったので、こうして別にして書いています。

前回書いた記事がこちら↓

 

 Wake Up, Girls!楽曲紹介させてください!~WUG初心者がやってみた~ - いろいろ語らせてください! https://1mas.hatenadiary.jp/entry/2018/11/08/225553

 

さて、その曲は何か。

そう、タイトルにもありますが

16歳のアガペーです

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アガペーって何?」「アガペーアガペーだよ!」「あははははは!」

という感じの曲です。

嘘です。いや、あながち嘘でもないです。とてもいい曲です。作中ではたしかWUGちゃんたちの二曲目の曲ですね。作中ではあまり取り上げられてない感じのする曲ですがめっちゃいい曲なんですよ~。まずタイトルがいい。16歳のアガペー。好きっぽいですやん。さて、実際にはどんな曲なんでしょうか。

 


V.A. / Wake Up, Best!「16歳のアガペー」試聴用

 

え…好き…。という感想以外でてこないような感じすらしますね。すごくいいんですよ。なんなんですかね。作曲は広川恵一さん。ぶっちゃけWUG知るまでは名前すら知らなかったんですけど、調べたら思ったよりも楽曲提供してる作品が少なくてなぜ? となりました。WUGのクリエイター陣ってすごいですよね。怖い。もはや怖い。

 

いやしかし、僕はこの曲に関してはむしろ歌詞の良さを一番推していきたい。なんならこのブログで楽曲紹介とか急に始めたのも16歳のアガペーの歌詞が好きだぞということが言いたかったからみたいなところがある。マジで。

16歳といえば、高校1年生~2年生の時期でしょうか。高校時代、懐かしい。そんな高校生が恋とか愛とかを考えるような考えないような歌詞です。ということで、ここからは歌詞から読み取れるストーリーに想いを馳せつついろいろ書いていこうと思います。

 

※どう考えてもそんな歌詞じゃねーよばーかと思われる方もおられるでしょうが怒らないでください。たかが一人のオタクの妄想です

 

 

 

 

 

大好きより大きな16歳のアガペー

 

好きだけでは表せない感情。そもそもアガペーとはなにか。といわれると割と答えられなかったりもするのですが、一言でいうと「無償の愛」です。もともとキリスト教の用語で、神から人への愛情のことを指します。本来のアガペーのことをあまり話しても不毛な感じもしますのでこのあたりにしておきます。

 

「教わるより先に知ってた

 女の子の 恋するこの気持ち」

 

気づいたら好きになっていた。とか恋ってやはりそういうものだと思います。特に思春期における恋ってなんとなくそういうものかなって思います。あとから気がつくんですよね。あ。今恋してるのかと。この曲の主人公は女の子ですがそういう気持ちは男女とも感じたことがある人多いのではないでしょうか。

 

もし 傷ついて良いの?って訊かれても
 伝わるなら 飛びこんでゆきたい ふわっとね

 

純粋でかわいらしいですね。好きという気持ちは多少の障害なら乗り越えてしまうというか。恋する乙女は強いんだぞというやつですね。でも飛び込んでいくのはふわっとがいいんです。女の子はか弱いですから。乙女心は複雑ですね。それで許されてしまうのもまた16歳ならではの特権でしょうか。

 

シャンプーしたての 髪 日曜日

 駅への道で出会えた      」

 

このフレーズも実に素晴らしいですよね。リズムとも相まってとても爽やかで気持ちのいい青春を感じさせてくれます。

16歳ということは基本的には高校生ですから、制服以外の友達の姿は以外にも見たことがないものです。どこか特別感があります。普段とは違う服装、きっと精一杯のおしゃれをして、もしかしたら髪形なんかもいつもとは違う髪形で、少し気合を入れてシャンプーもしてきました。そんな彼女が偶然、大好きな人に駅への道で出会えたんです。青春ですよね。16歳です。

 

運命みたいな偶然 信じて

 まっすぐ きみの名前を呼ぼう

 

そんな偶然をきっと運命なんだと信じて大好きなきみの名前を呼ぶわけです。そのとき彼女はいったいどんな表情をしていたのでしょうか。満面の笑みだったかもしれないし、少し照れ顔だったのかもしれない。どちらにせよ、まっすぐに「きみ」の名前を呼んでいる彼女とその声に振り向く彼。素敵で爽やかな青春の1ページが浮かび上がってくるようです。

 

嬉しくって見つめあいたい

 ベデストリアンデッキで 」

 

振り向いた「きみ」もきっと笑顔だったのでしょう。二人の関係は良好なのでしょうね。そう思うと多幸感に満たされるようですね。16歳のアガペーはどこまでも幸せな曲なのです。ちなみにベデストリアンデッキというのは高架にある歩行者専用の通路のことです。調べたところ仙台駅にもそれがあるそうで、ここに登場する駅は仙台駅かもしれませんね。

 

頬染めて笑った
 16歳のアガペー

 

やはり二人の関係は良好なようです。しかし、駅で偶然に出会うという関係ですから、恋仲ではないことが予想されます。傷ついてもいいよ。そう思いながらも、やっぱり想いを伝えることはできていない。とてもむず痒くて青春を感じます。二人はいつか結ばれることがあるのでしょうか。ただ、あくまで「アガペー」ですから本当にそうなることが幸せなのかもわかりません。もしかしたらこのままが一番なのでは? そういう心理ももしかしたら「アガペー」という言葉に表れているのかもしれません。

 

ここまでが一番の歌詞です。ここまでだけでもほんとに爽やかで素敵な歌詞なのですがもう早くこの二人の物語の続きが見たいので早く先に進みましょう

 

重い袋 持ってくれたの
 バックのほうは平気だよ ありがとう

 

一番の駅で出会ってからの出来事でしょうか。果たして彼女はどこに向かおうと駅に向かっていたのかはわかりませんが、なにかをたくさん入れた袋を持っていたようです。そんな彼女の荷物を持ってくれる彼。彼はどうやって彼女の荷物を受け取ったのでしょうか。持ってあげるよと優しく声をかけたのか、それとも少し照れくさそうに奪い取るように受け取ったのでしょうか。彼のこの行動もまた「アガペー」のよるものですよね。

 

もし きみの手に かかってるものなら
 そばでそっと手伝っていきたい さらっとね

 

彼が重たい荷物を持ってくれたことにかけて、彼を支えていきたいということを密かに想う彼女。重たい荷物を持ってあげることはできないけど、支えてあげることはできるんだと、自分の精一杯できることを彼に対して「無償で」そして「当然のこととして」さらっと手伝おうと。先ほどは言いませんでしたが。アガペーは人間同士の相互の愛のことでもあります。まさに16歳のアガペー(言いたいだけ)

 

ちゃんと言葉にして言えたら
 今日が記念日になるかな  」

 

ううん、もどかしい。実にもどかしいです。でもそれがいい。想うことは簡単でも、伝えることって難しい。これはあとで出てくるんですが、「愛しかたはまだ知らない 愛すことは知ってる」というフレーズの前振りだと思うんですが、そうなんですよね。想うことはできても伝えることってめちゃくちゃ難しいんです。だから記念日になるかなって素敵な未来を想像はしても、形にはできないんです。愛って難しい…。

 

運命みたいな瞬間 信じて
 まっすぐ きみと歩いていきたい

 

運命みたいな瞬間。それはいつでしょうか。彼に気持ちを伝えられた時でしょうか。それとも運命的=偶然に気持ちが伝わる瞬間を待ちわびているのでしょうか。そんな瞬間を望みながら今はとりあえずきみと一緒に歩いていこうと、そう思っているのでしょうか。ここのまっすぐ歩いていく、といのはなんとなく明るい未来を想像させてくれて良いですね。

 

愛しかたはまだ知らない 愛すことは知ってる

 

そして先ほども出てきましたが、名フレーズ。数あるWUGの曲の中でもこのフレーズは本当に素晴らしいと僕は思っています。言葉で言い合わせないことが悔しいのですが、このフレーズだけで僕はご飯3杯いけます。といっても過言ではないほど僕はこのフレーズが好きです。どうやって愛したらいいんだろう。好きになることは簡単ですが、その好きを相手にぶつけるとなると話は別です。難しいですよね。だってまだ16歳ですから。いやそもそも、気持ちを伝えるって、16歳じゃなくても難しいですよね。

 

大好きより大きな
 16歳のアガペー 

 

ここで冒頭にもでてきたフレーズが再度出てきます。大好きよりも大きな気持ち。その気持ちをアガペーと言ってしまうことで彼女はもしかしたら少し安心しているのかもしれません。この気持ちは恋とはまた違うからさ~。もしかしたらアガペーというのは少女の弱さなのかもしれません。無償の愛と言ってしまえば、都合がいいですからね。

 

ここまでで曲は2番までを終え、Cメロへと突入していきます。

 

いつもいつも近くで
 元気づけてあげたい

遠く遠くいる日も
 きみを想う    」

 

いつでもあなたのことを想ってるんです。そんな彼女の心のうちですね。これはもうどう考えても恋をしているなあと思うわけですが、絶対これが恋だとは言いません。あくまでもアガペーです。独占したいとかそういうものではない。と、なかなか言い出せない自分の気持ちに言い訳をするんです。そんなことを考えているときも想っているのはきみのことばかり。

 

ここからラスサビです。1番と2番のサビの歌詞が混ざって出てきます

 

ちゃんと言葉にして言えたら
 今日が記念日になるかな  

シャンプーしたての 髪 日曜日
 駅への道で出会えた      

運命みたいな瞬間 信じて
 まっすぐ きみと歩いていきたい

 

ここで両方の歌詞が混ざっているのはもしかしたら彼女の夢の中の光景を表しているのかもしれません。遠くにいる日も君のことを想う彼女。夜になってベッドのなかでも考えるのは彼のことばかり。気が付いたら寝落ちしてしまいました。眠っている間、夢を見るわけですが、夢の中でも彼との思い出がリフレインします。そしてここのサビ「ちゃんと言葉にして言えたら 今日が記念日になるかな」までは落ちサビ(普通より静か)、「シャンプーしたての」からは通常のサビという構成になっています。ぼやけていた夢は徐々に鮮明に、現実と同じぐらいの強い印象を彼女に与えたのかもしれません。

 

愛しかたはまだ知らない
 愛すことは知ってる
 大好きよりも大きな
 16歳のアガペー    」

 

そしてラストはこのフレーズで締めです。結局彼女が恋心を伝えることはできませんでした。このあと二人はどうなっていくんでしょうか。僕たちはもう二人の物語を見ることはできないですが、きっと二人は幸せになってくれることでしょう。二人の物語はいつまでも続いていきます。

 

いかがだったでしょうか。僕はすごいノリノリで書いたんですがまあ、妄想乙といわれたらそれはそれでいいのかなという気もします。

 

ところで作詞は只野菜摘さんという方が担当されているんですが、本当に素敵な歌詞をたくさん書かれているのでなんというか頭が上がりません。

最後になりますが、

16歳のアガペーには青春が詰まっている

というのを結論として締めようと思います。

一気に書き上げたのでものすごい体力を使いました。

 

それじゃ、またお会いしましょう~

 

 

16歳のアガペー

16歳のアガペー

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