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WUG熊本公演 感想 青山吉能が見せた二つの顔

青山吉能、ありがとう。熊本公演はもうこれにつきます。
ありがとうっていうのが正しいのかはわからないけどこの言葉しか見つからないのでとりあえずありがとうと書いておく。そういう感じ。


熊本公演はリーダーであるよっぴーの地元、凱旋公演でした。凱旋公演ではそのメンバーが企画コーナーの企画を担当するのですが。


この熊本公演での企画コーナー、凄かったです。まず昼公演ではチーム西日本(別名飛行機組)(よっぴー、ななみん、まゆしぃ)の3人でのカケル×カケルを披露。


……はぁ!?!?


3人曲ってあったっけとか思ったらまさかの後輩たちの曲を披露するとか、その時点で青山吉能お前ってなったんですけど、そのあとはチーム西日本での朗読劇。ちなみにカケル×カケルは故郷を離れて〜みたいなテーマに共感もしたから歌ったみたいです。なるほどなぁ。


そしてソロ曲、「わたしの樹」を披露。うーん、泣く。そこからのよっぴーの小さい頃からのスライドショー(高校生よぴがクソ可愛い)、そしてHIGAWARIPRINCESSよっぴープリンセスバージョン!!!?!?!ん?!????


はぁ〜〜〜また泣いた。でもよっぴーがコールしてねー!っていうから頑張ってコールした。からのアガペーで体力がなかったです。崩れ落ちた。


僕の文章力ではあまりにあっけない感じですが、RGRのカバーとか、ソロ曲を披露するとか、スライドショーとか、ヒガプリよっぴーverとか、昼だけでも凄まじい。


そんな公演を経て夜。朗読劇からの解放区かな〜泣いちゃうw とか気軽に話していたのですが違った。RGRカバーまでは同じ。そこからが違った。


よっびー「てがみを書いてきました。」


僕「ん…?」


よっぴー「私は熊本のことが…大嫌いでした」

 


よっぴーの手紙の一言目。ズキンとくるものがありました。僕も地方に住んでいる人間なので、その気持ちは痛いほどわかりました。


よっぴーは語りました。熊本が嫌いだったこと。そのイライラを母にぶつけていたこと。そして母を泣かせたこともあったこと。上京してからも熊本に帰るたびに「帰ってきてしまった」と思っていた時代があったこと。そしてそのことを今は後悔していること、など。


よっぴーの語り口も相まってか、とにかく僕にはグサグサ刺さりまくっていて、もはやなんで泣いているのかわかりませんでしたがとにかく号泣していました。


そして昼と同様に披露されたのはソロ曲であるわたしの樹。後ろのスクリーンには熊本の景色が映されるのですが、夜公演の時はそれを振り向いて見上げていたよっぴーもまた印象的でした。

 

しかし、感情が高まってしまったよっぴーは涙がこみ上げてきてしまい冒頭を歌うことができませんでした。その姿にまた、心を打たれてしまいました。


今のよっぴーは本当に地元を愛していて、でも当時辛かったのも事実で。


そんなよっぴーに対してワグナーのとった行動は。


水色のペンライトを振って声援を送ることでした。昼公演ではほとんどの人が聴き入っていたためか振っていなかった(記憶の中では)水色のペンライト。それがぽつぽつと会場を照らしていきます。そして最後には会場全体が水色一色に染まりました。そして堂々とソロを歌い切るよっぴー。最後にはメンバーも出てきて全員でわたしの樹を歌い上げました。そっからのヒガプリ普通にコールする余裕すらなかったのですがよっぴーが笑えといったので極上のスマイルを発動しました。


水色の会場、本当に素敵な光景でした。よっぴーのリーダーとしてのあり方が表現された素敵な企画コーナーだったと思います。

 

 

今回のライブで「わたしの樹」は「青山吉能個人の曲」から「普遍的な故郷の曲」へと昇華されたような気がします。それを成し遂げた彼女は本当にすごい。ほとんどのワグナーが昼公演のあとに何かしら熊本を感じたであろう後の夜公演に手紙を持ってくるというのも、偶然か計算か(よっぴーはきっとそこまでは計算していないじゃないかなぁ)、とにかく全ての要素が重なり合ってこのことが達成されたんだと思います。

 


WUGのリーダー青山吉能。彼女は決して世間一般に言われるような優秀なリーダーではないと思います。でも、彼女は1人じゃありません。6人のメンバーと、大勢のワグナーがいます。まゆしぃが言っていましたが、よっぴーは弱いところを自分の強いところに変えることのできるとても強い人です。全部をさらけ出して、それを計算もなしにやり遂げてしまうすごい人なんです。そんな彼女だからこそ、リーダーとして慕われるし愛されるんです。


MCでメンバー全員が割と尺を使ってよっぴーのいいところや好きなところ、尊敬するところを言っていたのが愛されていることの1番の証拠ですね。スライドショーの最後にはメンバーそれぞれからの直筆のメッセージも紹介されました。

 

愛されリーダーよっぴー。よっぴーが、青山吉能がWUGのリーダーで本当に良かった。ありがとうよっぴー。

 

ここからタイトルにもなっている二つの顔についてです。

 

結論から述べると、今回彼女が見せてくれたのはWUGのリーダーとしての顔と、熊本県民、青山吉能その人としての顔でした。


熊本限定企画コーナーで披露したソロ曲「わたしの樹」。この曲で感情が抑えきれずに涙で歌が歌えなくなってしまった彼女は、熊本県民、言い換えるとすれば、WUGではない青山吉能さんその人だったように思います。


一方で、わたしの樹のワグナーのペンライトによる応援からの立て直し、そしてHIGAWARI PRINCESSでワグナーに向かって「笑顔を見せて!」と要求した彼女はたしかにWUGとして、リーダーとしての青山吉能としてステージに立っていました。


WUGはアイドルである前に人間である。というような発言を見かけましたが、まさにその通りだと思いました。


今回よっぴーは、企画コーナーで青山吉能という人間を全面に押し出してきました。人間の物語を描くアイドルコンテンツは多くありますが、人間そのものの物語がここまで人の心を動かしてしまうWUG以外のグループの話を少なくとも僕は聞いたことがありません。


熊本公演でついにHOMEツアーも折り返し地点を迎えました。


アイドルの域をも超えてきた彼女たちは最後、どこに行き着くのでしょうか。


3月まで彼女たちから一瞬も目が離せません。

 

ツアーPartIIIのトップバッターを見事に努めたよっぴー。お疲れ!そしてありがとう!!

 

次の公演も楽しみにしてるぞ! WUGちゃん!